「 詩のボクシング」香川大会開催実行委員会

当実行委員会は、すでに朗読活動をしている方たちだけでなく、今まで表現活動をしたことのない方、詩を書いたことのない方などの内に眠る言葉を掘り起こし、新しい挑戦者を広く募ることを目的として活動します。

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コメントが届きました!

第8回「詩のボクシング」個人戦優勝の谷口基選手と、準優勝のエンゼルしゅん選手からコメントをいただきました!


◎谷口基選手(個人戦優勝)

 第8回詩のボクシング香川大会参加の皆様そして、開催に向けて準備をしてくださったスタッフの皆様、たいへんお世話になりました。

 第1回に出場して、思いもかけず優勝させていただいてから8年、出戻りの私を温かく迎えてくださったことにとても感謝しています。

 ナスピーさんの予選報告に心のこもった文章を書いていただいたり、こうっしーさんはじめ8年前の私をおぼえていてくださったボクサーの方々から声をかけていただいたりして、懐かしいような、気恥ずかしいような、ほっとするような、不思議な感じでしたが、とてもうれしかったです。楠さんからも大きな支えの言葉をいただき感謝しています。(ところでナスピーさんよくなられましたか…)

 8年前は、遊び心半分で出場して、イメージの飛躍を主眼にしていましたが、全国大会での情けない結果にずいぶん落ち込みました。全国から集まった朗読ファイターにノックダウンされて、再起不能の状態でした。世の中をなめていた自分を思いしらされたことをはっきりとおぼえています。

 以来、詩のボクシングに関しては、新聞記事などを横目で見る程度に距離をとっていました。中ちゃんやこうっしーさんの活躍、そして木村さんや昨年度の団体戦の皆さんの優勝をまぶしく見ていました。

 そんな私をもう一度詩のボクシングに振り向かせたのは、今回の思いもかけない自らの病です。今年の詩のボクシング香川大会の情報を知ったのは、ほんとに偶然でした。入院先の病院でたまたま予選会の小さな記事を読んだのです。(入院中は時間がたっぷりあって、新聞記事をすみからすみまで読むんです。それこそ「おくやみ」の記事まで…)

 癌を告知されて以来、私の意識というか心は、大きい「振れ」の中に浮かんでいました。絶望という端と生きるための営為という端の間を常に行ったり来たりの振れの中です。

 何よりもすでに転移が大きい範囲で広がっていたことがとても恐ろしく、検査の映像をみたときには夫婦共々本当に絶望のふちに立たされました。生きるということがこんなに困難だということを知らされたのは初めてでした。

 しかし、主治医や担当看護師の皆さんの病院スタッフのプロとしての仕事に支えられた治療の日々を重ねながら、そして家内の吹っ切って歩こうとする姿勢に力づけられながら(女性は強い!)、少しずつ目標をもって生きることを思い出しました。

 詩ボクの記事が目に飛び込んできたのはそんな時だったのです。確か申し込み締め切りの3週間ほど前だったと思います。いくらかの躊躇はあったのですが、何かの啓示かもしれないという気持ちも手伝って、やってみようかなという気持ちになりました。

 木村さんに参加の意向をお知らせしてからは、詩作の日々でした。そしてそれが、ある期間の私の生きる目標になったのです。テーマは迷わず自らの癌体験です。しかしこのテーマは、気をつけなければ、情に流され、ややもすると既成の概念をなぞることに陥る可能性を強く含みます。そして、当事者の思いのみが突出し、受け止める人を惑わせたり、拒否感情を生まれさせたりする危険も生じさせます。

 そのことへの留意が必要であることを思いながら、注意深く自らの体験を詩の言葉へと昇華させていく作業を続けました。この作業は、眠っていた詩への関心をくすぐり始めたようでした。寝入りばなに、より磨かれたフレーズを思いついたり、夜中に目覚めたときにぴたりと当てはまる言葉を思いついたり、ずいぶん私を楽しませてくれました。そして、生きる張り合いを提供してくれました。何度も何度もこの作業を繰り返しながら、わたしのいくつかの作品が形をなしていきました。こうして、できあがった作品を提げて予選会を迎えたのです。

 久しぶりの舞台はとても緊張しました。オリジナルの詩の朗読は、人前で自分をさらけ出すことであるという覚悟はしていたつもりなのですが、いざリングに立つと、さすがに多くの人に向かって自らの癌を告白することのおそれが沸いてきたのでしょうか、原稿をもつ手がふるえました。あんなにふるえるとは思いませんでした。審査員の方は演出が入っているのではという感じもあったようですが、そのまんま正直にふるえたのです。でも、これは自分でも本気なんだということが後で確認できたふるえでもありました。

 ふるえのもう一つの原因は、これらの詩が通用するものかどうか(つまり伝わるかどうか)というおそれの存在です。表現、特に詩の朗読という表現は、相手がきちんと受け取めてくれることではじめてその価値をもつものだと思います。私の詩がどのように受け止められるのか、表現として成り立つのか、そのことが全く未知数のままリングに立つことは、とてもおそろしいことです。特に私のように、再起不能なまでに表現を拒否され、うちのめされた者にとっては、それはとてもおそろしいことです。ふるえる手で原稿を持ちながら未知の原っぱを歩く心地でした。

 そんな私を受け入れていただき、優勝にまでみちびいいていただいた観客の皆さんや審査員の皆さん、共に戦った朗読ボクサーの皆さん、そして裏方として大会を支えていただいたスタッフの方に、あらためて感謝しています。全国大会では、どこまで戦えるかわかりませんが、今回は舞台の大きさにひるまぬように、自分を表現してきたいと思っています。またアドバイスをください。

 思いついたことをずるずる述べさせていただいて恐縮ですが、今回の優勝をいただいたお礼とさせていただきたいと思います。ほんとうにありがとうございました。



◎エンゼルしゅん選手(個人戦準優勝)

 落とされし者が、選ばれし者になりました。

 予選会が行われた2月19日は、私の誕生日でした。 予選を通って、誕生日を祝うケーキを買って帰る予定だったのに、なんと落選4名の中に選ばれてしまうとは……。 暗く沈んて行くこの気分。 落ちるという事は、こういうことかと味わされた。

 情けない自分自身に腹立ち苛立ち、怒りが頭の中に 黒雲のように広がってもう噴火寸前になっていた。 「この怒りを詩にぶちまけてやるぞーーーー!」と 思いつめていた私に、届いたメールには優しい言葉が……読みすすむうちにだんだんと、その怒りを鎮めてくれたのでした。

 本戦の3月26日は、スタッフとして協力しようと決めていたので、「欠員が出たら、出てくださいね」という木村さんの勧めにも「今回は辞退します」と言ったものの、用意だけはして行った。受付をしているうちに、もし欠席者がいたら、出ないと運営上いけないかと覚悟を決めていたら、その通りになってしまった。

 そして臨んだ本戦1回戦。むじこ選手と対戦。どうせ1回戦だけならと迷った末に、今は亡き恩師のことを詠んだ詩を選んだ。後で分かったのだが、恩師の名前を出さなかったのに審査員の一人がなんと、その秋山先生の作品展がこの夏に開催されると教えてくれました。うれしかった!少しは先生への供養になったかも……

 2回戦は、初出場の雁木選手。そして準決勝では、いあむ選手。かつて初めて詩ボクに出場した時、高校生だったあの[いあむ選手]だった。不思議な気がした。結果4:1で勝って、はじめての決勝戦へと進んでしまった。初出場の時に一緒だった海堀くんもハナメガネちゃんも、皆ぐんぐん力を発揮して一足先に立ったこの決勝のリングに、今私が立っている!

 お腹のあたりに胸やけのような表現しにくい感覚。これが決勝戦のプレッシャーなのか?対戦相手の谷口選手は、予選の時から、病を背負い死と対峙する素晴らしい詩を詠んできた。勝てるなんて元から思っていないけれど
せめて決勝戦の品位を汚さないようにベストを尽くさないと…と思った。

 用意してきた3作品は詠んでしまっているので、準決勝後に急いで書いた。予選の時に「一本調子で、紙に向かって読むんじゃない」と楠さんに指摘されていたので、今こそ、その殻を破ろうと、落ちた時の思いをぶつけることにした。即興のお題は[へそ曲がり]、もう破れかぶれで話して終わった。結果は谷口選手の勝利だったが、意外にも2人の札が揚がったのがなによりもうれしかった。

 今は、ガツンと言ってくれた楠さんに、そして誰よりも木村さんに感謝しています。それとドクターストップでリング上にいなかったナスピーさんに早く回復して欲しいと願っています。



(注)……香川大会の名物リングアナウンサーナスピー君は、前日深夜に体調を崩し、今回は参加することができませんでした。そのため急遽、進行がすべて司会の甲山さんの役目となり、全力を尽くしてくれたのですが、進行中いくつかの手違いがありましたことを、実行委員会を代表してこの場で深くお詫びいたします。



≪ 団体戦優勝・準優勝チームのコメントホーム結果発表! ≫

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Author:shibokukagawa


■□■ 実行委員長 木村恵美 ■□■

第4回「詩のボクシング」香川大会優勝
第6回「詩のボクシング」全国大会優勝



■□■ 副委員長 甲山万友美 ■□■

第2回「詩のボクシング」香川大会優勝
第5回「詩のボクシング」香川大会優勝
第7回「詩のボクシング」全国大会準優勝
 「詩のボクシング」香川大会
           司会進行担当



■□■ 副委員長 NASP'E ■□■

 「詩のボクシング」香川大会
        リングアナウンサー





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